'スペクトロン再びエンジン不調'
- 2005/06/02 00:00 JST
'以前利用していたブログから転送しました。。
元投稿日
2005年06月02日
-----------------------------
先日掲載したこの車である
この車両がまた不調で入庫した。
今回の症状はアイドリングでブスブスとなりエンジンもかなり振っている。
おまけに排ガスはガソリン臭い。
先日の再修理か!?とどうしても思ってしまう。
まずはシリンダーのバランステスト。
1番から順番にプラグコードを抜いていき
アイドリングの落ち込み具合を点検する古典的な方法である。
結果は、特に気筒によらず、全体的に不調、、、のような感じ(^-^;Aである。
このテストの時にプラグコードから電気が漏れてエンジンとの間でスパークするのを発見。
よくあることといえばよくあることであるが、こういう不調がかさなっている場合はひとまずプラグコード交換してみる。
前回取り外さなかったプラグも今回は取り外して点検。
すると電極の消耗もかなり進んでおり、真っ黒にすすけているのでこれも4本交換。
こんな簡単なことで治ってくれればトラブルシュートも必要ないんだが、、、案の定不調は続く。。
プラグの煤+ガソリン臭い=燃焼が失火している このことは間違いない。
であれば、燃焼ガスの様子を見るのが鉄則。
この車はキャブレター式でおまけにO2センサー等の制御もなにもない。
昔ながらのバキューム制御による排ガス制御である。
まずは、CO/HCテスターで点検
(^-^;A 明らかにHC(炭化水素=ガソリン)が多い。
ガソリン臭いのもうなずける。
しかしよく見てください。
HCは1600以上もあるのに、COは0.04です。これはこのエンジンとしては薄すぎるくらいの数値です。
このデータは明らかに燃料が薄くて失火している。という状態です。
ちなみに、燃料が濃すぎる場合はCOの方が高くなり、もっと濃くすると、HCも高くなるという感じになります。
COが薄くてHCが極端に高いのは「薄すぎの失火」=「空気吸い」です。
つまり、キャブレター内のスロットルバルブから後、燃焼室までの間でどこからか空気を吸っています。
考えられる個所はキャブレターのガスケット、マニホールドのガスケット、排ガス関係のホースなどです。
こういうときはまず耳をすませてシューっていう空気を吸ってる音を聞き、すってる個所を探すのですが、今回はちょっとわかりませんでした。
次はパーツクリーナーとか潤滑スプレーなんかをそれらしきところに吹き付け、エンジンの調子がかわればそこから空気を吸っているという診断をします。
今回まず、ブレーキクリーナをあちこちに吹き付けたところ、キャブレターの根元付近マニホールドのあたりに吹いたときにエンジンの調子が上がりました。
場所を特定したいのですが、ちょっとわかりにくくて、ピンポイントで確定することができません。
ただし、キャブの根元当たりが一番可能性が高そうだったので、キャブのガスケットを点検することにしました。
キャブレター脱着とオーバーホール、ガスケットキットの交換です。
これが取り外したキャブレターです。
しかしキャブではガスケットが切れているところが発見できません。
ガスケットキットを交換して組み付けましたが症状は同じ。
さらに、パーツクリーナー、潤滑スプレーを吹きつけ、バキュームホースを塞ぎながら(ふさぐことによって、そのホースの先から空気を吸っていた場合に症状が改善します)根気よく点検を続けていくことで、原因を発見しました。
この真中に見える白い部品、部品名称は「アフターバルブ」これが原因です。(この写真は部品交換後の写真です)
この部品、裏に空気取り入れ口があり、その先はインテークマニホールドに太いホースでつながっていて、普段のアイドリングではこの中のバルブが閉じている、と言う制御がされています。
しかし、こんかいは裏の空気取り入れ口から、何の制御もされることなく、インテークマニホールドへ新鮮な空気が吸い込まれていたのでした。
この部品を新品に交換して無事復調しました。
CO/HCもご覧のとおりです。
ところでこの部品はどういうときの制御をしているんでしょうね?(^-^;A 知らなかったりします。。'
元投稿日
2005年06月02日
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先日掲載したこの車である
この車両がまた不調で入庫した。
今回の症状はアイドリングでブスブスとなりエンジンもかなり振っている。
おまけに排ガスはガソリン臭い。
先日の再修理か!?とどうしても思ってしまう。
まずはシリンダーのバランステスト。
1番から順番にプラグコードを抜いていき
アイドリングの落ち込み具合を点検する古典的な方法である。
結果は、特に気筒によらず、全体的に不調、、、のような感じ(^-^;Aである。
このテストの時にプラグコードから電気が漏れてエンジンとの間でスパークするのを発見。
よくあることといえばよくあることであるが、こういう不調がかさなっている場合はひとまずプラグコード交換してみる。
前回取り外さなかったプラグも今回は取り外して点検。
すると電極の消耗もかなり進んでおり、真っ黒にすすけているのでこれも4本交換。
こんな簡単なことで治ってくれればトラブルシュートも必要ないんだが、、、案の定不調は続く。。
プラグの煤+ガソリン臭い=燃焼が失火している このことは間違いない。
であれば、燃焼ガスの様子を見るのが鉄則。
この車はキャブレター式でおまけにO2センサー等の制御もなにもない。
昔ながらのバキューム制御による排ガス制御である。
まずは、CO/HCテスターで点検
(^-^;A 明らかにHC(炭化水素=ガソリン)が多い。
ガソリン臭いのもうなずける。
しかしよく見てください。
HCは1600以上もあるのに、COは0.04です。これはこのエンジンとしては薄すぎるくらいの数値です。
このデータは明らかに燃料が薄くて失火している。という状態です。
ちなみに、燃料が濃すぎる場合はCOの方が高くなり、もっと濃くすると、HCも高くなるという感じになります。
COが薄くてHCが極端に高いのは「薄すぎの失火」=「空気吸い」です。
つまり、キャブレター内のスロットルバルブから後、燃焼室までの間でどこからか空気を吸っています。
考えられる個所はキャブレターのガスケット、マニホールドのガスケット、排ガス関係のホースなどです。
こういうときはまず耳をすませてシューっていう空気を吸ってる音を聞き、すってる個所を探すのですが、今回はちょっとわかりませんでした。
次はパーツクリーナーとか潤滑スプレーなんかをそれらしきところに吹き付け、エンジンの調子がかわればそこから空気を吸っているという診断をします。
今回まず、ブレーキクリーナをあちこちに吹き付けたところ、キャブレターの根元付近マニホールドのあたりに吹いたときにエンジンの調子が上がりました。
場所を特定したいのですが、ちょっとわかりにくくて、ピンポイントで確定することができません。
ただし、キャブの根元当たりが一番可能性が高そうだったので、キャブのガスケットを点検することにしました。
キャブレター脱着とオーバーホール、ガスケットキットの交換です。
これが取り外したキャブレターです。
しかしキャブではガスケットが切れているところが発見できません。
ガスケットキットを交換して組み付けましたが症状は同じ。
さらに、パーツクリーナー、潤滑スプレーを吹きつけ、バキュームホースを塞ぎながら(ふさぐことによって、そのホースの先から空気を吸っていた場合に症状が改善します)根気よく点検を続けていくことで、原因を発見しました。
この真中に見える白い部品、部品名称は「アフターバルブ」これが原因です。(この写真は部品交換後の写真です)
この部品、裏に空気取り入れ口があり、その先はインテークマニホールドに太いホースでつながっていて、普段のアイドリングではこの中のバルブが閉じている、と言う制御がされています。
しかし、こんかいは裏の空気取り入れ口から、何の制御もされることなく、インテークマニホールドへ新鮮な空気が吸い込まれていたのでした。
この部品を新品に交換して無事復調しました。
CO/HCもご覧のとおりです。
ところでこの部品はどういうときの制御をしているんでしょうね?(^-^;A 知らなかったりします。。'