ようこそ! 阪神オート@ボッシュカーサービス 2020/08/11 19:51 JST

'電磁クラッチの不調'

'先日 代行オークションでお買い上げいただいたビストロなのですが、オートマチックに不調がありました (><)
会場では出来る限りのチェックはするのですが、一番不安なのが走行しないと出てこない不具合です。
今回の車はオートマチックに独特のシステムを使ったビビオです。

独特のシステムと言うのは、ECVTとよばれるCVTと電磁クラッチを持ったシステムです。
ちょっと説明するとCVTというのはスチールのVベルトを使い入力側と出力側のプーリーをつないでいます。
電気的に前後のプーリーの直径を変化させてギア比を無段階に連続的に変化させています。
スクーターに使われているようなシステムにかなり似ています。実際の走行フィーリングもスクーターそのものです。

ところがCVTだけではエンジンの駆動力が停止している時もタイヤに伝わってしまい、停止中は必ずエンストしてしまいます。
そうならないように動いていなくてアクセルを踏んでいない時だけ電磁クラッチを使いエンジンからミッションへの駆動力を切り離します。

この電磁クラッチなのですがかなり特殊なものです、
マニュアル車のクラッチをご存知でしょうか?
通常はスプリングの力で駆動入出力のプレートが押し付けられてつながっていますが、クラッチペダルを踏む事で、物理的にこのプレートを切り離します。
電磁クラッチはプレートのかわりにパウダーと呼ばれる鉄粉のようなものが使われています。
この鉄粉は電気を通すと固まって駆動力が入出力へ伝わっているのですが電気を遮断することで固まっていた鉄粉が粉状になり駆動力が切り離されます。

(最近のスバルもそうですし、他メーカーのCVTもそなのですが、このクラッチ部分だけは普通のオートマチックに使われているトルクコンバーターを使うようになりました。)

今回の不具合はその電磁クラッチにありました。
切れが悪くなっているのが原因で、チェンジレバーの動きが引っかかる感じで動きが悪くなっていました。
また、停止する時もすっと切れないため少しゴトっと言う感じになっていました。

いくら代行オークションが無保証と言っても納車するまでにわかった不具合をそのままにしておくことは出来ません。
早速オークション会場へクレーム申請しました。

オークションのクレームですが認められても修理費用全額帰ってくると言うことはありません。
会場の規定にもよるのですが普通は部品代の値引き、それも新品ではなく中古部品相当額という規定です。
中古部品として提供される場合もあります。

今回は当店にて修理し幸いにもお客様にご迷惑をかけることなく、修理することが出来ましたがこのような走行しないとわからない不具合っていうのは難しいですね。

奥がCVTミッションで 手前が電磁クラッチです



これは回転している電磁クラッチに電気を流すブラシです、モーターなんかにもついていますね



電磁クラッチを真横から見たところです UFOのような形をしています


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