'インスパイヤ オートエアコン修理'
- 2005/06/25 00:00 JST
'以前利用していたブログから転送しました。。
元投稿日
2005年06月25日
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今回は4年式ホンダ・インスパイヤ CC2のオートエアコン修理です。
症状は[AUTO]スイッチを押しただけではエアコンが作動しない。
マニュアルモードで風速を最大にした時だけ、風がでる。
ただし、[AC]スイッチを押してもコンプレッサーは作動しなく、冷風も出ずにただの送風である。
このような症状で入庫しました。
風が最大でしか出ないという症状は昔から多く使われているファンレジスター(風量調整用の電気抵抗器)が熱断線した場合に良くありました。
この場合断線したところだけ風が出ないという症状になります。
今回はオートエアコンですし、どのようなブロア制御(エアコンの風の事)になっているのかわからないため資料を取り寄せる事にしました。
まず、このオートエアコンには自己診断のダイアグノーシスがあります。
また、各作動部分が機能しているか診断するアクティブチェックも備えています。
自己診断の方法
IGスイッチON
設定温度18度で30秒待機
32度に変更して30秒待機
次に[AUTO][OFF]スイッチを同時に押す
これにより自己診断が開始されます。
診断結果はマニュアルモードのパネルにあるLEDで表示されます。
今回は左から2番目のLEDが点灯し、ブロアモーター系の故障であると診断できました。
次にアクティブチェックです
[AUTO][モード]スイッチを同時に押したままIGスイッチをONにする
すると、設定温度表示が88を表示し、チェックがはじまります。
一番上の写真はモード88を表示しているところです。
[△]ボタンを押すごとにモードが01→07と変更していき、88へもどります。
この結果ブロアがHi以外作動しない。コンプレッサーがONにならないということで、入庫時に確認した症状そのままでした(^-^;A
トラブルシュートの進め方ですが、やはり資料を見ながら故障診断チャートのとおりに作業を進めていきます。
今回は、ブロア系のチャートと、コンプレッサー系のチャートを参考にしました。
その前に、ブロア系の回路図をチェックしてみます。
この車のブロア制御はレジスター制御ではなく、CPUからの信号によるパワートランジスタ制御だという事がわかります。
ただし、最大速のときだけは「ブロアモーターHiリレー」によりパワトラをバイパスしています。
作業は診断チャートにそって進めていきます。
最初のコンプレッサーの診断では、全て異常なしで、「エンジンECUを交換してみる」というところまで行き着いてしまいした(^-^;A
こんな物を簡単に交換するわけには行きません。
次に、本命のブロア系の診断です。
こちらは、各パワトラ、アース、ブロア、コントロールユニット間の配線の短絡・断線のチェックを一通りこなし、最終はパワートランジスタの単体テストへとすすみました。
グローブボックス奥の箱がエアコンCPUです。
結果、パワトラの不良が確認できたのですが、さて、このパワトラの不良とコンプレッサーが始動しないのとは関連しているのでしょうか?
思うに、風も出ないのにコンプレッサーだけが回っていると、エバポレータが凍ってしまう可能性がある為に、コンプレッサーを作動しないような制御をしているのだと考えました。
このことを資料をいただいた相談窓口に問い合わせてみたのですが、あっさり「別制御です」と返事をいただいてしまいました。。。
もう一度念入りにコンプレッサーの診断チャートをチェックしてみましたがやはり、エンジンECU交換に行き着いてしまいます。。
おいそれとECUを交換するわけにも行かず、今回は私の仮説(^-^;Aを信じてパワトラだけを交換する事にしました。
っていうか、パワトラの不良は明白なので、交換せずには先へすすめません。
交換の結果はブロアも正常に戻り、コンプレッサーも始動しました。
結局はダイアグノーシスにブロア系のトラブルコードが入った為に、エアコンUPUがコンプレッサーを作動停止にしていたようです。
これが交換したパワトラ本体
元投稿日
2005年06月25日
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今回は4年式ホンダ・インスパイヤ CC2のオートエアコン修理です。
症状は[AUTO]スイッチを押しただけではエアコンが作動しない。
マニュアルモードで風速を最大にした時だけ、風がでる。
ただし、[AC]スイッチを押してもコンプレッサーは作動しなく、冷風も出ずにただの送風である。
このような症状で入庫しました。
風が最大でしか出ないという症状は昔から多く使われているファンレジスター(風量調整用の電気抵抗器)が熱断線した場合に良くありました。
この場合断線したところだけ風が出ないという症状になります。
今回はオートエアコンですし、どのようなブロア制御(エアコンの風の事)になっているのかわからないため資料を取り寄せる事にしました。
まず、このオートエアコンには自己診断のダイアグノーシスがあります。
また、各作動部分が機能しているか診断するアクティブチェックも備えています。
自己診断の方法
IGスイッチON
設定温度18度で30秒待機
32度に変更して30秒待機
次に[AUTO][OFF]スイッチを同時に押す
これにより自己診断が開始されます。
診断結果はマニュアルモードのパネルにあるLEDで表示されます。
今回は左から2番目のLEDが点灯し、ブロアモーター系の故障であると診断できました。
次にアクティブチェックです
[AUTO][モード]スイッチを同時に押したままIGスイッチをONにする
すると、設定温度表示が88を表示し、チェックがはじまります。
一番上の写真はモード88を表示しているところです。
[△]ボタンを押すごとにモードが01→07と変更していき、88へもどります。
この結果ブロアがHi以外作動しない。コンプレッサーがONにならないということで、入庫時に確認した症状そのままでした(^-^;A
トラブルシュートの進め方ですが、やはり資料を見ながら故障診断チャートのとおりに作業を進めていきます。
今回は、ブロア系のチャートと、コンプレッサー系のチャートを参考にしました。
その前に、ブロア系の回路図をチェックしてみます。
この車のブロア制御はレジスター制御ではなく、CPUからの信号によるパワートランジスタ制御だという事がわかります。
ただし、最大速のときだけは「ブロアモーターHiリレー」によりパワトラをバイパスしています。
作業は診断チャートにそって進めていきます。
最初のコンプレッサーの診断では、全て異常なしで、「エンジンECUを交換してみる」というところまで行き着いてしまいした(^-^;A
こんな物を簡単に交換するわけには行きません。
次に、本命のブロア系の診断です。
こちらは、各パワトラ、アース、ブロア、コントロールユニット間の配線の短絡・断線のチェックを一通りこなし、最終はパワートランジスタの単体テストへとすすみました。
グローブボックス奥の箱がエアコンCPUです。
結果、パワトラの不良が確認できたのですが、さて、このパワトラの不良とコンプレッサーが始動しないのとは関連しているのでしょうか?
思うに、風も出ないのにコンプレッサーだけが回っていると、エバポレータが凍ってしまう可能性がある為に、コンプレッサーを作動しないような制御をしているのだと考えました。
このことを資料をいただいた相談窓口に問い合わせてみたのですが、あっさり「別制御です」と返事をいただいてしまいました。。。
もう一度念入りにコンプレッサーの診断チャートをチェックしてみましたがやはり、エンジンECU交換に行き着いてしまいます。。
おいそれとECUを交換するわけにも行かず、今回は私の仮説(^-^;Aを信じてパワトラだけを交換する事にしました。
っていうか、パワトラの不良は明白なので、交換せずには先へすすめません。
交換の結果はブロアも正常に戻り、コンプレッサーも始動しました。
結局はダイアグノーシスにブロア系のトラブルコードが入った為に、エアコンUPUがコンプレッサーを作動停止にしていたようです。
これが交換したパワトラ本体