'あることがきっかけの入庫とは'
- 2005/11/07 00:00 JST
'先日投稿したメーター改竄車両の入庫のきっかけです。
この車を購入して半年あまりたったある日、オーナーさんが出先で車を停車させたところ、次からエンジンがかからなくなってしまったそうです。
JAFにきてもらって、どうもバッテリー上がりということでその場はエンジンをかけてもらったのですが、その後はとめてしまうとかからないという症状になったそうです。
「これはおかしいな」と思ったオーナーさんはエンジンルームをチェックすることにしました。
すると。。。
オイルレベルゲージにオイルがまったく付いてきません。
あわてて、4リットル入りのオイルを買ってきて補充されたそうです。
ところがこれが 入るは入るはで4リットル丸ごと入ってしまって、レベルゲージがちょうどいいところにきました。
オーナーさんは4リットルもオイルが減ってしまったのだから絶対に異常がアルト思い、バッテリーの交換もかねて当店へ入庫してきました。
さて、バッテリーの交換は簡単でした、オルタネーターの機能もチェックして、異常なしです。
そのあと、オイル漏れの点検です。
リフトアップして点検したのですが、これといった漏れは発見できません。
4リットルも入ったとしたら相当なオイル漏れです。
漏れていないとしたら消費しているの??
この場合まず排気の色を見てみますが、これも特に異常なし、オイルの焼けたにおいもしてきません。
念のためにプラグを外して点検してみたしたが、オイルの焼けかすが付いているでもありませんでした。
いったい4リットルものオイルはどこに行ったのでしょうか?
あ、この車は大きなエンジンを積んでいまして、オイル交換をすると5リットル少々入ります。
つまり、1リットルくらいになっていたのでしょうかね??
ここからは推測なのですが、可能性は薄いのですがオイル消費している。
一番大きな可能性として、最初からほとんど入っていなかった。。。
と考えました。
現在レベルゲージは正常の位置までオイルがきている。
オイル漏れも消費も特に見当たらない。
この二つの理由から、最初から入っていなかったのかもということで、
様子を見てもらうことにしました。
この後どんなペースでオイルが減っていくのかを確認してもらうためにです。
さて。
この2・3日後に オーナーさんから電話が入りました。
「メーターパネル内のオイルの警告灯が点灯する」というのです。
え!?
オイルがなくなってしまったのか?
どうして?という思いが頭をよぎります。
そして再入庫です。
もちろん一番にオイルゲージを確認するのですが、オイルは正常値まで入っています。
しかし、オイルの警告灯が点灯しています。
おまけにエンジンからタペットを打つような異音がしています。
油圧を測らなければいけないなと思ったのですが、ここでふと気が付きました。
オイルレベルゲージはこの車のものか????
もしかしたら、短いゲージに変わってしまっているのでは? という思いです。
慌てて、オイルを抜きました。
すると、出るわ出るわ。
10リットルに近いオイルが出てきました。。 (><)
間違いなくオイルの入れすぎによる、油圧低下です。
オイルは少なくても多くてもいけません。
少なければ悪いというのは想像できると思うのですが
ではどうして 多すぎるとだめなのでしょうか?
オイルは通常「オイルパン」というオイル溜まりに溜まっているオイルをポンプが吸い上げてポンプの圧力でエンジン各部を潤滑します。
ところが、オイルが大量に入った場合、オイルパンよりもオイルが上に来てしまいます。
この大量に溜まっているオイルをエンジン内部のクランクシャフトがかき混ぜてしまうことになります。
かき混ぜるとどうして悪いのか。
かき混ぜられたオイルには泡という空気が混入してしまいます。
この空気の泡をポンプが吸ってしまうのです。
泡のおかげで油圧がかからずに、結果として、潤滑不良になります。
つまりこの車もオイルの入れすぎで潤滑不良になってしまったのでした。
抜いた後正規の量のオイルを入れてみましたが、音は止まりませんでした。。
この車は半年ちょっと前に購入したとき、オイルの交換もしてもらったそうです。
そのときにはレベルゲージの違いには気づいていたでしょう。
そのときに正規の品に交換していてくれれば。。
交換といかなくても、せめてレベルゲージにオイルは付かないけれど、オイルの量は正常ですよ、と教えていてくれれば、こんなことにはならなかったのに。。
と感じた一件でした。
'
この車を購入して半年あまりたったある日、オーナーさんが出先で車を停車させたところ、次からエンジンがかからなくなってしまったそうです。
JAFにきてもらって、どうもバッテリー上がりということでその場はエンジンをかけてもらったのですが、その後はとめてしまうとかからないという症状になったそうです。
「これはおかしいな」と思ったオーナーさんはエンジンルームをチェックすることにしました。
すると。。。
オイルレベルゲージにオイルがまったく付いてきません。
あわてて、4リットル入りのオイルを買ってきて補充されたそうです。
ところがこれが 入るは入るはで4リットル丸ごと入ってしまって、レベルゲージがちょうどいいところにきました。
オーナーさんは4リットルもオイルが減ってしまったのだから絶対に異常がアルト思い、バッテリーの交換もかねて当店へ入庫してきました。
さて、バッテリーの交換は簡単でした、オルタネーターの機能もチェックして、異常なしです。
そのあと、オイル漏れの点検です。
リフトアップして点検したのですが、これといった漏れは発見できません。
4リットルも入ったとしたら相当なオイル漏れです。
漏れていないとしたら消費しているの??
この場合まず排気の色を見てみますが、これも特に異常なし、オイルの焼けたにおいもしてきません。
念のためにプラグを外して点検してみたしたが、オイルの焼けかすが付いているでもありませんでした。
いったい4リットルものオイルはどこに行ったのでしょうか?
あ、この車は大きなエンジンを積んでいまして、オイル交換をすると5リットル少々入ります。
つまり、1リットルくらいになっていたのでしょうかね??
ここからは推測なのですが、可能性は薄いのですがオイル消費している。
一番大きな可能性として、最初からほとんど入っていなかった。。。
と考えました。
現在レベルゲージは正常の位置までオイルがきている。
オイル漏れも消費も特に見当たらない。
この二つの理由から、最初から入っていなかったのかもということで、
様子を見てもらうことにしました。
この後どんなペースでオイルが減っていくのかを確認してもらうためにです。
さて。
この2・3日後に オーナーさんから電話が入りました。
「メーターパネル内のオイルの警告灯が点灯する」というのです。
え!?
オイルがなくなってしまったのか?
どうして?という思いが頭をよぎります。
そして再入庫です。
もちろん一番にオイルゲージを確認するのですが、オイルは正常値まで入っています。
しかし、オイルの警告灯が点灯しています。
おまけにエンジンからタペットを打つような異音がしています。
油圧を測らなければいけないなと思ったのですが、ここでふと気が付きました。
オイルレベルゲージはこの車のものか????
もしかしたら、短いゲージに変わってしまっているのでは? という思いです。
慌てて、オイルを抜きました。
すると、出るわ出るわ。
10リットルに近いオイルが出てきました。。 (><)
間違いなくオイルの入れすぎによる、油圧低下です。
オイルは少なくても多くてもいけません。
少なければ悪いというのは想像できると思うのですが
ではどうして 多すぎるとだめなのでしょうか?
オイルは通常「オイルパン」というオイル溜まりに溜まっているオイルをポンプが吸い上げてポンプの圧力でエンジン各部を潤滑します。
ところが、オイルが大量に入った場合、オイルパンよりもオイルが上に来てしまいます。
この大量に溜まっているオイルをエンジン内部のクランクシャフトがかき混ぜてしまうことになります。
かき混ぜるとどうして悪いのか。
かき混ぜられたオイルには泡という空気が混入してしまいます。
この空気の泡をポンプが吸ってしまうのです。
泡のおかげで油圧がかからずに、結果として、潤滑不良になります。
つまりこの車もオイルの入れすぎで潤滑不良になってしまったのでした。
抜いた後正規の量のオイルを入れてみましたが、音は止まりませんでした。。
この車は半年ちょっと前に購入したとき、オイルの交換もしてもらったそうです。
そのときにはレベルゲージの違いには気づいていたでしょう。
そのときに正規の品に交換していてくれれば。。
交換といかなくても、せめてレベルゲージにオイルは付かないけれど、オイルの量は正常ですよ、と教えていてくれれば、こんなことにはならなかったのに。。
と感じた一件でした。
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