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'ドアキーシリンダーの改造'

  • 2005/06/16 00:00 JST
'以前利用していたブログから転送しました。。
元投稿日
2005年06月16日
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久しぶりにキーシリンダーの改造を行いました。


ドアの鍵穴にドライバーなどを差し込まれ鍵穴を壊されてしまった場合
通常はそのキーシリンダーだけ新品に交換してそのドアだけ別の鍵になってしまう。
あるいは全部の鍵を一式交換してしまうという方法が一般的ではあるのですが、キーシリンダー内部を改造して以前から使っていた鍵でドアの開け閉めをできるようにする方法があります。

最近では鍵を壊すよりも窓ガラスを割られるという手荒な車上荒らしがふえてしまい、鍵の改造は久しぶりです。

ではその方法をご紹介しましょう。


サンプルはちょっと古めのマツダ車です。
ドアからキーシリンダーを外し、同じ型の部品を新品で1つ用意しておきます。

それでは新旧、両方のシリンダーを分解です。
まずはじめにステンレスの化粧カバーを外します。
これはキーシリンダーから外れないようにプレスされてあり大変はずしにくいのですが慎重に外します。


ここで注意ですが、このカバーの単品は通常の部品ルートでは入手できません。
手に入らなかった場合は潰してしまわないように思いっきり慎重に外してください、再利用します。
チャンスは2回です、古い方で練習して、新品の部品で本番のつもりで。。。
今回のマツダ系カバーの再利用は不可能に近いです。
後のリンクの金具もピンを抜いて取り外します。

次に鍵穴にキーを挿入し、外側のケースから中のシリンダーを抜き取ります。

上の写真はキーが入っている状態なのでシリンダー面がそろっていますが
下の写真はキーを抜いた写真で、シリンダーに入っているチップが飛び出しています。


このチップは正しい鍵を挿入する事で平にそろうのですが、違う鍵を入れるとこの様に飛び出し、シリンダー外側のケースに引っかかり回らないようになっています。

今回はこの中のシリンダーが摩耗してしまい、キー穴が大きくなり、鍵を入れてもチップが綺麗にそろわなくなったのでシリンダーの交換を行いましたが、壊された場合などではチップも壊れている事があります。

さてこのチップを外します。
古いシリンダーのチップは取り外して新しいシリンダーに入れ使用するので、
順番を間違わないように慎重に外します。外すのはいたって簡単で反対側から押し出せばすぐに外れます。
あとシリンダーの中には小さなスプリングもチップの数だけ入っているのでなくさないように。


壊された場合特にそうですがチップにバリなどができてしまっている場合はやすりで削り取ります。
柔らかいのですぐに綺麗になります。

あとは外したチップを順番どおりに新しいシリンダーに納めて組み付けていいくだけです。
この頃のマツダ車の場合シリンダーのセンターを決める為の小さなボールがシリンダーの中にスプリングと一緒に入っています。
これもなくさないように注意して組み付けます。

最後に後のリンクのプレートと、ステンレスの化粧カバーをはめて出来上がりです。
カバーを再利用する場合は慎重に綺麗に組みつけてください。
今回は補修用に爪の付いた化粧カバーを使いましたので簡単に装着できました。



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チップですが鍵の山と谷に合わせてたくさんの種類があります、よく見ると穴の位置が全て上下に微妙に違います。
(チップという名称ですが本当の名称かは不明です、ただ私はそう呼んでます(^-^;A)


今回写真のチップが未使用で残りました。
これは保存しておいて 次回に壊れて使えなくなったチップがあったときにこれを利用します。

新車で買った車のキーに数字の刻印してあるプレートがついて来ますが、これはこのチップの種類と並びを暗号にした物で、鍵の山と一致しています。