'カリブ エアコン冷え不良'
- 2005/06/22 00:00 JST
'以前利用していたブログから転送しました。。
元投稿日
2005年06月22日
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AE111Gスプリンターカリブのエアコン不良です。
このクルマは先日オークションで買ってきたものですが、実はエアコンがまった
く冷えなくなりました(>_< )
納めるまでに症状が出なかったのがせめてもの救いですか。。
会場での下見の際は間違いなく冷えていたんです。
会場からの陸送の時も冷えていたのに、はじめのうちは(^-^;A
そう、店に入る頃にはまったく冷えなくなっていました。
オークション規定で5年目までのクルマの場合一応クレーム対象となりますが、
今回の場合は残念ながら対象外です。
さてさて、残念がってばかりはいられません修理せねば、ということでトラブルシュートです。
まずは基本どおり高圧低圧の圧力を点検するゲージマニホールドをつないで圧力を点検してみます。
エンジンをかけていない時の圧力は高圧低圧とも6キロほどですからガスは入っているようです。
また今回のクルマ、冷えている時は通常どおりの低圧2.5キロ、高圧14キロくらいを
指していたのですが、冷えない症状が発生した時は低圧がマイナスになりました。
こういう症状の時は配管内が詰まっている時の症状です。
詰まる個所というのは決まっていまして、エバポレーター、コンデンサーでは詰まる事がないので、
レシーバータンクかエキスパンションバルブ(エキパン)という事になります。
レシーバーの出口についている高圧バルブのところでは負圧になっていないので
今回はエキパンでの詰まりと判断しました。
作業としては助手席膝の奥にあるユニットを取り出して中に入っているエキパンを交換します。
ただし、詰まりでの修理のときはフィルターの役目をしているレシーバータンクを
交換するのはお約束です。
本当は詰まり以外のときでも配管を外した時は中に入っている除湿剤が空気中の
湿気を吸うため交換するのが望ましいです。
これがレシーバーです。ラジエターグリルの奥についています。
上に付いている丸いガラスをサイトグラスといいます。
これはのぞき窓になっていて、ガスの動きが見えるようになっています。
昔は「ここに泡が見えているときはガスが少ない」とよく言ったものですが、
今ではこれは非常識となっています。
ガスの量は、決められた量を入れます。
わからないときはゲージマニホールドで圧力を確認しながら入れます。
通常の気温であれば、高圧が気温の半分ほどの圧力になればいい感じです。
さて、この白い部品がクーラーユニットです。グローブボックスの奥にあります。
これはユニットの中にあるエバポレーターとエキパンです。
配管の途中にある四角い部品がエキパンです。
高圧液化ガスはエキパンの中の小さい穴(オリフィス)を通ってエバポレーターの中に霧状に噴霧され気化します。
その時に気化熱を奪いエバポレーターが冷やされます。
気化し低圧となったガスは再びコンプレッサーで圧縮され高圧気体のガスになります。
次にラジエターの前にあるコンデンサーに入り冷却され、ここで気体から液体に変わります(液化)。
そしてまたエキパンに入っていくというサイクルでガスが回っています。
クルマのボンネットを開けて助手席の前あたりにアルミの配管が室内に入ってい
くのがわかるかと思いますがこれがガスの配管です。
エアコンを使っている時に冷たくなっている方は室内へ入っていく方だと思いますか?、
それとも室内から出て行く配管かどちらだと思いますか?
答えは室内から出て行くほうなのです。
エバポレーターで冷やされた冷たい余熱が室内から出てきてそのままコンプレッ
サーへ入ります。
じつはこの冷たい余熱はコンプレッサーの冷却にも利用されているのですね!
**配管をさわるときはくれぐれも火傷にお気をつけ下さい。
**細い方の配管は熱いですよ~
さて、作業の方はエバのゴミをエアーで飛ばし、
配管のオーリングを新品に交換して組み付けます。
これが交換したレシーバーとエキパンです。
最後に充分な真空引きをして(配管内の除湿の為です)ガスを充填。
忘れずコンプレッサーオイルも補充しておきます。
これで作業完了!
よく冷えるようになりました。'
元投稿日
2005年06月22日
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AE111Gスプリンターカリブのエアコン不良です。
このクルマは先日オークションで買ってきたものですが、実はエアコンがまった
く冷えなくなりました(>_< )
納めるまでに症状が出なかったのがせめてもの救いですか。。
会場での下見の際は間違いなく冷えていたんです。
会場からの陸送の時も冷えていたのに、はじめのうちは(^-^;A
そう、店に入る頃にはまったく冷えなくなっていました。
オークション規定で5年目までのクルマの場合一応クレーム対象となりますが、
今回の場合は残念ながら対象外です。
さてさて、残念がってばかりはいられません修理せねば、ということでトラブルシュートです。
まずは基本どおり高圧低圧の圧力を点検するゲージマニホールドをつないで圧力を点検してみます。
エンジンをかけていない時の圧力は高圧低圧とも6キロほどですからガスは入っているようです。
また今回のクルマ、冷えている時は通常どおりの低圧2.5キロ、高圧14キロくらいを
指していたのですが、冷えない症状が発生した時は低圧がマイナスになりました。
こういう症状の時は配管内が詰まっている時の症状です。
詰まる個所というのは決まっていまして、エバポレーター、コンデンサーでは詰まる事がないので、
レシーバータンクかエキスパンションバルブ(エキパン)という事になります。
レシーバーの出口についている高圧バルブのところでは負圧になっていないので
今回はエキパンでの詰まりと判断しました。
作業としては助手席膝の奥にあるユニットを取り出して中に入っているエキパンを交換します。
ただし、詰まりでの修理のときはフィルターの役目をしているレシーバータンクを
交換するのはお約束です。
本当は詰まり以外のときでも配管を外した時は中に入っている除湿剤が空気中の
湿気を吸うため交換するのが望ましいです。
これがレシーバーです。ラジエターグリルの奥についています。
上に付いている丸いガラスをサイトグラスといいます。
これはのぞき窓になっていて、ガスの動きが見えるようになっています。
昔は「ここに泡が見えているときはガスが少ない」とよく言ったものですが、
今ではこれは非常識となっています。
ガスの量は、決められた量を入れます。
わからないときはゲージマニホールドで圧力を確認しながら入れます。
通常の気温であれば、高圧が気温の半分ほどの圧力になればいい感じです。
さて、この白い部品がクーラーユニットです。グローブボックスの奥にあります。
これはユニットの中にあるエバポレーターとエキパンです。
配管の途中にある四角い部品がエキパンです。
高圧液化ガスはエキパンの中の小さい穴(オリフィス)を通ってエバポレーターの中に霧状に噴霧され気化します。
その時に気化熱を奪いエバポレーターが冷やされます。
気化し低圧となったガスは再びコンプレッサーで圧縮され高圧気体のガスになります。
次にラジエターの前にあるコンデンサーに入り冷却され、ここで気体から液体に変わります(液化)。
そしてまたエキパンに入っていくというサイクルでガスが回っています。
クルマのボンネットを開けて助手席の前あたりにアルミの配管が室内に入ってい
くのがわかるかと思いますがこれがガスの配管です。
エアコンを使っている時に冷たくなっている方は室内へ入っていく方だと思いますか?、
それとも室内から出て行く配管かどちらだと思いますか?
答えは室内から出て行くほうなのです。
エバポレーターで冷やされた冷たい余熱が室内から出てきてそのままコンプレッ
サーへ入ります。
じつはこの冷たい余熱はコンプレッサーの冷却にも利用されているのですね!
**配管をさわるときはくれぐれも火傷にお気をつけ下さい。
**細い方の配管は熱いですよ~
さて、作業の方はエバのゴミをエアーで飛ばし、
配管のオーリングを新品に交換して組み付けます。
これが交換したレシーバーとエキパンです。
最後に充分な真空引きをして(配管内の除湿の為です)ガスを充填。
忘れずコンプレッサーオイルも補充しておきます。
これで作業完了!
よく冷えるようになりました。'