'１２年式ダイハツ・ハイゼット　S200V　です。
「エアコンが冷えないので見てほしい」ということでお預かりしました。

まずは症状の確認をしてみると、確かに冷えません。
っというより、風がほとんど出ていません。
風量を最大にしても『ゴ~』っていう音は出ているものの、風はほとんど出ていません。
この症状はエアコンの冷媒サイクル（ガスの流れ）などの機能的な部分の故障ではなくエアコンの風を通す部分が詰まっている症状です。

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冷媒サイクルが正常に働いている証拠にボンネット内にある低圧配管（アルミの太いほうの配管）は十分に冷えていて冷たくなっています。

家庭用のエアコンではフィルターがついていて、１月に１度くらいは掃除しましょうってことになっていますよね。
最近でこそ車のエアコンにもフィルターがつくようになりました、ほこり除けって言う目的もあるのですが、花粉除去とか脱臭とかの機能を盛り込んだフィルターが装備されていることもあります。

今回の車のには残念ながらフィルターがないため、エバポレーターというアルミのフィンでできた小型のラジエターのような部分がいきなり埃で詰まっているようです。

取り外しには、グローブボックスと一部ダッシュパネルの脱着を含みますが、特に難しいこともなく取り外し完了です



これがエアコンのユニットで、この中にエバポレーターが見えます。詰まっていますね
拡大してみましょう


こんな感じで詰まってしまっています。

埃のつまりなんかはこんな感じになっているため、ケミカルのスプレーなんかで掃除するようなやつがありますが、とてもとても取れるようなものではありません。
あの商品は簡単な脱臭くらいに考えていたほうが良いでしょう。

さて、こうなってしまったエバポレーターはユニットの中から取り出して水洗いします。水洗いと歯ブラシなどでこするだけで十分です。

さて洗い終えたエバポレーターです。


どうですか、埃はきれいになくなりましたね、これで風も十分に出てきて、これからの季節エアコンがフル活躍します。'