'レガシーオートエアコン 温度調整不良'
- 2006/11/29 00:00 JST
'先日御買い上げいただいたレガシーです。
オークション会場ではいろいろな角度から車のチェックを行います。
外装の痛み具合、エンジン、オイル漏れ、内装、電装品、建て付けなどなど。
この車両の場合も一通りチェックしたのですが、もって帰ってきて納車前のチェックをしているとどうもエアコンの温度調整がちょっとおかしな感じです。
会場ではエアコンの冷えなど基本的なところはチェックするのですが細かいところまでは眼が行き届かなかったようです。
どうおかしいかと言うと、エアコンをかけると冷えた空気はよく出てくるのですが、オートエアコンの設定温度を操作しても温度調整していない感じで、MAX HOTにすると温風に切り替わるのですが、それまでの温度対ではずっと冷風なんです。
何かオートエアコンのシステムに異常がある感じです。
いくら保証無しの代行オークション販売だと言ってもこのままで納めることはできませんので早速修理しましょう。
'まずはいつものようにFAINESという日整連の修理書情報からこの車両の情報を入手します。
オートエアコンなのでもちろん自己診断(ダイアグノーシス)があります。
早速チェックします。
自己診断の開始方法は
エンジンキー OFF
内外気切り替えスイッチとオートスイッチを同時に押しながら エンジンキーをON
これで自己診断が開始されます。
まずは液晶画面が全て点灯した状態を4回繰り返します。
その後異常コードを出力します。
今回は-21と25を出力しました。
これが表示された場合の故障部位は
-21 内気センサーのショート
25 日射センサー断線
25番の日射センサーですがこちらは屋内でテストした場合など光量不足で表示されることが他のメーカーでもよくあります。
もう一度今度は日射センサー部分に作業灯の光を当ててチェックすると表示されなくなりました。
さて問題は-21内気センサーショートです。
もし本当に内気センサーが悪くなっているようだとセンサーの交換が必要ですが、この車両のセンサーはエアコン操作パネル一体のコントロールユニットに内蔵されていて、交換はユニットごとになります。
ちなみに、ユニットASSYだと79000円もしてしまいます、内部の一部パーツだけの供給もあるようなのですが、それでも40000円もします。
こまりましたね。
通常このような温度センサーはたとえば、エンジンの温度センサー、水温センサー、もっと言うと家庭用エアコンの温度センサー、ファンヒーターの温度センサーなどこれら全ては「サーミスター」という温度によって抵抗値の変わる部品で出来ていて、そのほとんどは同じ特性をもっています。
つまりどれと付け替えても修理可能なわけです。
今回はだめもとで、サーミスターを交換すべくユニットを取り外してみました。
これが取り外したユニットASSYです。
温度調節ダイヤルの右下に内気温度センサーへ空気を取り入れるスリットが見えます。
これはユニットの前後を分解したところ。
さらに操作パネルの部分を分解するとサーミスターが右手前に見えます。
サーミスターの拡大写真です
このサーミスター、写真ではこのような形で直立しているのですが、これは既に修正してしまった写真です。
実は、分解したところこのサーミスターの足の部分(配線)がクシャクシャっと縮まってしまってて、足の部分がショートしていたのです。
前のユーザーが内気取り入れの部分から何かを突っ込んでさわってしまったのでしょうか?
これを上の写真の通りまっすぐに戻して組み立てました。
それを車両に接続してもう一度ダイアグノーシスのチェックをすると、故障が完治しており、コード20(正常コード)を出力しました。
これでサーミスターの交換をせずにオートエアコンの修理も完了です。
最後に、ダイアグノーシスのリセット方法とエラーコードの一覧を掲載します。
・リセット方法
エンジンルームのヒューズボックスからバックアップの10Aヒューズを10秒以上ぬく。
・エラーコード
20 正常
21 内気センサー断線
-21 内気センサーショート
22 外気センサー断線
-22 外気センサーショート
23 エバセンサー断線
-23 エバセンサーショート
25 日射センサー断線
-25 日射センサーショート
26 エアミックスサーボ クール側
27 エアミックスサーボ ホット側
28 噴出し口切替サーボ ベント側
29 噴出し口切替サーボ DEF側
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オークション会場ではいろいろな角度から車のチェックを行います。
外装の痛み具合、エンジン、オイル漏れ、内装、電装品、建て付けなどなど。
この車両の場合も一通りチェックしたのですが、もって帰ってきて納車前のチェックをしているとどうもエアコンの温度調整がちょっとおかしな感じです。
会場ではエアコンの冷えなど基本的なところはチェックするのですが細かいところまでは眼が行き届かなかったようです。
どうおかしいかと言うと、エアコンをかけると冷えた空気はよく出てくるのですが、オートエアコンの設定温度を操作しても温度調整していない感じで、MAX HOTにすると温風に切り替わるのですが、それまでの温度対ではずっと冷風なんです。
何かオートエアコンのシステムに異常がある感じです。
いくら保証無しの代行オークション販売だと言ってもこのままで納めることはできませんので早速修理しましょう。
'まずはいつものようにFAINESという日整連の修理書情報からこの車両の情報を入手します。
オートエアコンなのでもちろん自己診断(ダイアグノーシス)があります。
早速チェックします。
自己診断の開始方法は
エンジンキー OFF
内外気切り替えスイッチとオートスイッチを同時に押しながら エンジンキーをON
これで自己診断が開始されます。
まずは液晶画面が全て点灯した状態を4回繰り返します。
その後異常コードを出力します。
今回は-21と25を出力しました。
これが表示された場合の故障部位は
-21 内気センサーのショート
25 日射センサー断線
25番の日射センサーですがこちらは屋内でテストした場合など光量不足で表示されることが他のメーカーでもよくあります。
もう一度今度は日射センサー部分に作業灯の光を当ててチェックすると表示されなくなりました。
さて問題は-21内気センサーショートです。
もし本当に内気センサーが悪くなっているようだとセンサーの交換が必要ですが、この車両のセンサーはエアコン操作パネル一体のコントロールユニットに内蔵されていて、交換はユニットごとになります。
ちなみに、ユニットASSYだと79000円もしてしまいます、内部の一部パーツだけの供給もあるようなのですが、それでも40000円もします。
こまりましたね。
通常このような温度センサーはたとえば、エンジンの温度センサー、水温センサー、もっと言うと家庭用エアコンの温度センサー、ファンヒーターの温度センサーなどこれら全ては「サーミスター」という温度によって抵抗値の変わる部品で出来ていて、そのほとんどは同じ特性をもっています。
つまりどれと付け替えても修理可能なわけです。
今回はだめもとで、サーミスターを交換すべくユニットを取り外してみました。
これが取り外したユニットASSYです。
温度調節ダイヤルの右下に内気温度センサーへ空気を取り入れるスリットが見えます。
これはユニットの前後を分解したところ。
さらに操作パネルの部分を分解するとサーミスターが右手前に見えます。
サーミスターの拡大写真です
このサーミスター、写真ではこのような形で直立しているのですが、これは既に修正してしまった写真です。
実は、分解したところこのサーミスターの足の部分(配線)がクシャクシャっと縮まってしまってて、足の部分がショートしていたのです。
前のユーザーが内気取り入れの部分から何かを突っ込んでさわってしまったのでしょうか?
これを上の写真の通りまっすぐに戻して組み立てました。
それを車両に接続してもう一度ダイアグノーシスのチェックをすると、故障が完治しており、コード20(正常コード)を出力しました。
これでサーミスターの交換をせずにオートエアコンの修理も完了です。
最後に、ダイアグノーシスのリセット方法とエラーコードの一覧を掲載します。
・リセット方法
エンジンルームのヒューズボックスからバックアップの10Aヒューズを10秒以上ぬく。
・エラーコード
20 正常
21 内気センサー断線
-21 内気センサーショート
22 外気センサー断線
-22 外気センサーショート
23 エバセンサー断線
-23 エバセンサーショート
25 日射センサー断線
-25 日射センサーショート
26 エアミックスサーボ クール側
27 エアミックスサーボ ホット側
28 噴出し口切替サーボ ベント側
29 噴出し口切替サーボ DEF側
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