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A33セフィーロ エンジンチェックランプ点灯する

  • 2008/03/17 09:35 JST

昨年オークション代行で御買い上げいただいた日産セフィーロです。

最近になってたびたびエンジンのチェックランプが点灯するということで入庫しました。

早速外部診断機をつないでチェックしてみるとコード1320「点火信号系統異常」のコードが入力されていました。

ついでにどのような時にこのエラーが入力されたのかを記憶しているフリーズフレームデータを見てみると

計算負荷17%
水温35度
車速0キロ
スロットル開度0%
エンジン回転数1612rpm
(主なデータ)

となっています。

お客様のお話では買い物して駐車場にもどってからエンジンをかけてすぐに点灯したという話なのでまったくそのとおりですね。

データからは

停止中で、エンジンがまだ生暖かい状態、アクセルは踏んでいなく、回転がちょっと高めのときとうデータです。

さてこの「点火信号系統の異常」というコードですが、車のコンピューターは何を見て異常と判断しているのでしょうか?

それはイグニッションコイルの1次側に給電する電圧の変化を見て1次回路に異常がないか見ています。

具体的には

 正常なイグニッションコイル波形

これはコイルのトランジスターに給電している時の波形なのですがこのような波形であれば正常です。

これが例えば綺麗な方形波(こちら参照)であった場合はコイルが断線しているし、一直線になる場合はショートしています。

今回全ての気筒の波形を観察したところ、5番シリンダーにこのような波形を観察できました。

異常なコイル波形

現在はダイアグには何も異常が入力されていないので、コンピューターは特に故障とまでは認識していないようですが、これだけ明らかにおかしな波形ですね。
「異常」と認識した時はもっと波形が崩れていたのだと思います。

今回は念のために5番だけじゃなく全てのIGコイルを交換しました。 

実はこのお客様は御買い上げいただいたときに中古車保証に加入していただきましたので、今回の修理代金は全て保証修理になったのです。

ですから贅沢にも6本とも交換となりました。