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R50 ミニクーパー クーラーコンプレッサー交換

  • 2014/06/20 17:12 JST

 暑くなってくるとエアコンの不具合を訴えるお客様が増えてきます。

今回はR50のミニクーパーのお客様です。

症状としては「エアコンが全く効かない」ということです。

確認してみるとコンプレッサーが動いていません。

この症状には何通りかの原因があります。

  1. ガス不足によりコンプレッサー保護の為コンプレッサーを停止している制御
  2. コンプレッサーのマグネットクラッチ故障
  3. ヒューズなどの電源故障
  4. リレーやスイッチECUなどの制御系の故障 など

こういった場合私どもでは、まず、ガスが入っているのか? 次にコンプレッサーに電圧はかかってるのか? という感じで絞り込みを行います。

今回の場合は、コンプレッサーへの電源は正常に入っているのですが、マグネットクラッチの故障でコンプレッサーが動かなくなっていました。

点検方法としてはリレーのところから点検するのが楽ですね。

R50 エアコンリレー

外しているのがエアコンリレーです。

欧州車の基本なのですが、回路図上で30番はバッテリー電圧になります。
イグニッションONでの電圧は15番、アースは31番です。

ちょっと難しくなりますので、小さく書きます。
リレーの裏に番号が書いてあります、30番は常時12V来ています。
30番に入った電圧はリレー内部のスイッチを経由し、87番からマグネットへとつながっています。

つまり、87番へ直接12Vを入れてやるとマグネットは作動するはずです。
今回は故障していたため作動しませんでした。

ちなみに、86番端子と85番との間には小さなマグネットコイルが入っていて、リレー内部のスイッチを駆動します。

86番は15番(IG/ON)から来ていて、リレー内のマグネットコイルを経由して85番からエアコンECUの内部でコントロールされてアースに落ちます。

このミニはコンプレッサーを交換するのに隙間がなくて、ラジエターを取り付けているフロントパネルを前方にずらして交換します。

これくらい隙間ができれば作業できます。

あとはこんな感じでホースとのジョイントを外してやり、交換します。

これで、この夏も快適にすごせますね。

 

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