ようこそ! 阪神オート@ボッシュカーサービス 2024/05/17 15:43 JST

'心肺蘇生法'

  • 2006/10/01 00:00 JST
'地域の消防団に所属してるんですが、今月「救急インストラクター」の講習に出ることになり、予習として今日から心肺蘇生法の勉強を消防の分団の先輩方に教えていただいてます。
このブログでも去年の暮れにプリウスの講習で心肺蘇生の勉強をしたことをお伝えしたんですが、今回はもっと本格的ですね。

「心肺蘇生」ってようは人工呼吸と心臓マッサージなのですが、ちゃんとした手順があります。
この投稿では勉強中にメモってきた手順を清書代わりに書き写したものです。
いろんなところで教えてもらう都度書き換えるかもしれません。

流れとしては
1、意識を調べる
2、助けを呼ぶ
3、気道の確保
4、呼吸の確認
5、人工呼吸
6、循環のサインを調べる
7、心臓マッサージ+人工呼吸
6、循環のサインを調べる
7、心臓マッサージの続行

こんな感じです。
順番に並べているのですが、実際はこれらを一連の流れの中で行います。' '『心肺蘇生』---------------------------

「意識の確認」
          左手ひたい 耳元で、まぶたを見ながら、右手肩をたたき 
「もしもし 大丈夫ですか!?」×3回 (だんだん大きな声で)

「意識無し」
          ひざで立ち 手を大きくまわし
「誰か救急車お願いします」
          指を指し
「あなた119番通報お願いします」
          指を指し
「あなたAED持ってきてください」

「気道の確保」
          1・2・3・4のリズムで 頭部後屈あこ先拳上法
「呼吸の確認」
          頬を傷病者の口鼻先、胸の動きを見ながら 6秒間 
「1・2・3・4・5・6」
          (見て聞いて感じる) そのままの姿勢で
「呼吸無し」
          そのままの姿勢で
「人工呼吸開始」
          胸を見ながら 鼻をつまみ2回吹き込む(拭き込み2秒戻し3秒)
「循環のサイン確認」
          頬を傷病者の口鼻先、胸の動きを見ながら 3秒間
「呼吸無し」
          ひざで立ち、指差し確認
「せきこみ無し」
          指差しで体動を確認(足まで回す)
「体動無し」
         
「循環のサイン無し」

「心臓マッサージ」
          顔を見ながら 心臓マッサージ×15回  人工呼吸×2回  これを4セット
「循環のサイン確認」
          頬を傷病者の口鼻先、胸の動きを見ながら 3秒間
「呼吸無し」
          ひざで立ち、指差し確認
「せきこみ無し」
          指差しで体動を確認(足まで回す)
「体動無し」
         
「循環のサイン無し」

「心臓マッサージ続行」
          心臓マッサージ×15回  人工呼吸×2回  これを4セット

  循環のサイン確認にもどる



『蘇生法の前に』

          立ったまま手をまわし
「周囲の状況よし」
          中腰で傷病者を少し起こし
「大出血なし」
          立膝で 顔をさわり
「顔面蒼白」
          口をさわり
「嘔吐なし」
          体を指差し確認し
「四肢の変形なし」
          股間をさわり
「失禁なし」


AED装着前の確認
持ってきた人に使えるか確認する
「あなたはAEDを使えますか?」

貼る前に
「濡れ なし」
「体毛 なし」
「ネックレスなし」
「ペースメーカーなし」
「シップ薬なし」



筆記試験 重要項目

医学的見地
臨床的な心停止に陥った場合、脳細胞は他の細胞に比べ酸素不足に弱いため、脳は3~4分間の血流停止によって重大な障害を受ける。

傷病者の観察と応急手当の流れ
発症現場における観察は、傷病者の状態、救急事故の発生形態、周囲の状況を把握し応急手当の判断をする上できわめて重要である。
観察は、意識障害、呼吸・循環の機能障害及び大出血の有無などのバイタルサインであり、骨折は含まない。
一般に短時間に全血液量の20%が急速に失われると出血性ショックという重い状態となり、30%を失うと生命の危機に瀕するといわれている。

●頭部後屈あご先挙上法
●下顎挙上法(かがくきょじょうほう)

人工呼吸
空気中には約21%の酸素が含まれているが、救助者が吹き込む呼気でも16~18%の酸素を含んでいる
l呼気約10ml/kg(1回で体重1キロあたり10ml=500~800ml)が生命を維持できる量
2秒くらいかけ、5秒に1回の速さで吹き込む(吹き込み2秒、抜き3秒)

循環のサインの観察と判断
呼吸、咳、体動などの有無を10秒以内に観察する

胸骨圧迫心臓マッサージ
心臓マッサージを行うには肘を真直ぐにして垂直に体重をかけ、胸骨が3、5~5センチ下方に圧迫されるように1分間100回の速さで行う。
心臓マッサージを効果的に行うには、床面が硬いことが大切である。

小児に対する心肺蘇生法
心臓マッサージ5回に1回の割合で口対口人工呼吸法を行う

人体で心臓マッサージを行ってはならない

●直接圧迫止血法
●止血帯法

体位管理
●膝屈曲位 腹部外傷や急性腹症などで腹痛を訴えている患者向け
●回復体位 意識のないときに用いる
●座位    心不全や気管支喘息などでしばしばとられる
●足側高位 出血性ショック及び貧血などの場合
原則的には傷病者が楽な体位でよく、強制すべきものではない。

副子固定実施上の注意(添え木)
固定に際して骨折部位を無理にけん引したり矯正すると、出血を助長したり、循環障害、神経損傷などの二次的損傷を起こすことがある。骨折部は、そのままの状態で傷病者の一番楽な肢位にして固定する。

熱傷の深さ
第Ⅰ度熱傷 皮膚が赤くなり、少し腫れているもの。

担架搬送法
担架搬送は、毛布などで包み傷病者を担架に固定し、担架を水平に保ち、原則として足部側から搬送する。

解剖生理学
心臓
心臓は胸腔内の前方やや左に位置し、左右の心房と左右の心室の4つより成る。
心房に流入する血管を静脈といい、心室から出る血管を動脈という。
体から戻ってきた血液(静脈血)は上大静脈及び下大静脈から右心房に入り、三尖弁を通って右心室に入る。

成人では安静時に1分間に60~80回収縮する(心拍数)

血液の生理
血液の量は体重の13分の1程度
血液は赤血球や白血球、血小板などの血液成分と血漿(けっしょう)といわれる液体成分から成り、血小板は血管損傷部位に集まり、血液を凝固させ止血の重要な役割を果たしている。

呼吸器系の解剖
鼻腔にはじまり、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺までの6つを一括して呼吸器系といい、気管支までの空気の通路を特に気道という。

呼吸運動の障害
肺損傷のために空気や血液が肺と胸壁の間にたまって肺の膨らみを妨げることもある。空気がたまった場合を気胸、血液がたまった状態を血胸という。

感染防止
原則として吐物、血液、便尿などにみだりに接触しないようにするとともに、もし素手で触れた場合には、石鹸などを用いて流水により速やかに洗い流す。

殺菌とは微生物を死滅させることで消毒と滅菌とがある
消毒 人畜に対して病原性を有する微生物を死滅ないし害のないレベルまでに減少させ、感染症をなくすこと(煮沸消毒、流通蒸気消毒、紫外線消毒)
滅菌 全ての微生物を殺滅または除去すること。(加熱滅菌(高圧蒸気滅菌)、科学滅菌(エチレンオキサイド、ホルマリンガス)、照射滅菌(ガンマ線))

AED
心電図波形の解析
AEDは高い制度を持って心室細動や心室頻拍(ひんぱく)を検知できるが、傷病者の循環停止を判断することはできない。
したがって、AEDを安全に使用するには、救助者が傷病者の循環停止(意識、呼吸、循環のサイン)を確認することが大前提となる。

電気ショックを加えた後に、「電気ショックは必要ありません」との指示が出たら、心臓が 電気ショックを必要としないリズムになったことを意味している。
救急隊が到着するまでパッドは剥がさず、AEDの電源を入れたままにしておく(2分おきに再解析するため)
ただし、循環のサインを確認し、循環のサインがなければ心臓マッサージや人工呼吸を続ける。

心室細動
心臓病での心停止は60~80%で心室細動をともなう。

AEDの使えるとき
心室細動、無脈性心室頻拍
AEDが使えない場合
無脈性電気活動、心静止

医師が到着した後も操作は止めず、医師の指示にしたがう


心肺蘇生法で言う成人とは8歳以上のことである。
1~8歳未満は小児
8歳以上の成人であれば通常のAEDパッドを使う
1歳以上8歳未満であれば小児用パッドを使うが、ない場合は成人ようでもやむをえない。
ただし、小児用パッドを成人に利用してはならない。'