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'個人情報保護法に思うこと'

  • 2006/09/19 00:00 JST
'去年からでしたっけ個人情報保護法が出来まして当店にも「個人情報の基本方針」と題した個人情報を保護しますよって言う内容の印刷物を掲示しています。

車の売買で言えば下取りの車なんかも転売するさいに前のオーナーを特定できなくして転売したり、逆に仕入れた来た車なんかも前のオーナーがどこの誰であったのかをわからなくされてきます。

たとえば、保証書の住所氏名を切り抜いてしまったり、シールで隠したり、強制賠償保険も販売店名義に変更してしまったり、細かいところでは整備記録簿の住所氏名の欄なんかも切り抜いてあったりと、それはそれは厳重に保護してあったりします。

これはこれでもちろん大切なことなんですが、先日なんでもかんでも個人情報保護法でもないよっていう出来事がありました。

今月の初めにご注文をいただいて仕入れてきた某欧州メーカーの乗用車、まだ新車から2年少々でとっても綺麗な車です。
仕入れてきて納めるまでにもちろん掃除なんかもするのですが、運転席のシートバックポケットから1冊のアルバムが出てきました。

写真屋さんに現像に出すと写真が入れられてくるあのアルバムです。
中には、幼稚園の運動会らしき写真で一人の子供が写ってる写真がたくさん入っていました。
おそらく前のオーナーさんのお子さんでしょう。
胸にはひらがなで名前が書かれています。

「これはどうしたものかな?」
返すにしても送り先がわからない、オークション会場へ返えそうか。
でも、ちゃんと前のオーナーの手元に帰るのか不安です。
というのも、出品店がオーナーから直接買い取った車かどうかわからないからです。

よくあることなのですが、オークションで買ってそのまま別の日のオークションに出品する、また別の業者が別のオークションに廻す、っていうオークション回しって言うやつです。
今回の車はまずそんなことはないはずなのですが、途中の業者さんがめんどくさがって捨ててしまえばそれまでですよね。
ですから出来れば直接前のオーナーさんへ送り返してあげたいものです。
でもここには個人情報保護法が障害になって手がかりがつかめません。

でも幸いなことに整備手帳の名前の上に貼られたシールのページの裏からよく透かしてみると、前のオーナーの名前と住所がかすかに写っていました。

これを利用して前のオーナーに直接送り返すときっと個人情報保護法違反になるんでしょうね。

とはいうもののかわいいお子さんの写真を送り返してあげたほうがいいんじゃないかなって判断して郵送で送り返してあげました。

後日、このお子さんのお母さんからお電話をいただき、
「子供の保育園最後の運動会の写真で大事なものだったのになくなってて探していたんです、ありがとうございました」ととっても喜んでいただきました。

こんなことって法律違反でも喜んでいただけるとこちらもうれしいですよね。
私にも子供がいて、やっぱり写真は大切ですからね。

でも、怒られなくてよかった~~
訴えられたら大変ですから ^^;'